常滑浚渫工事サイトレポート

大型ダブルピストンポンプ KOS25200

Site report from 10th June to September
中部国際空港埋立て現場で活躍中
中部国際空港は、中部地方と日本の主要都市を繋ぐだけでなく、日本と全世界の経済を繋ぎます。 この工事は、愛知県常滑市の沖合いで2005年の開港に向けて急ピッチで進められております。 この空港は長崎空港や関西空港に次ぐ本格的な大型海上空港となります。
海上空港は埋め立てにより造成されます
敷地面積約470ha(縦約4.3km、横約1.9km)は全量、埋め立てで造成されます。 この敷地に、合計5600万m3の土が埋め立てられます。 その内の、900万m3の土は浚渫船により浚渫された土です。 それらは、名古屋港の近くの海の下に自然に体積したものです。 今回、浚渫土による埋め立てが採用されたのは、合理的で費用も低く抑えられるためです。 この埋め立ては、2001年6月から2002年12月までの18ヶ月間で行われました。
KOS25200 は超大型のピストンポンプです
KOS25200 は引き合い後わずか1年で設計、製作されました。 この種の希望に応えるためプッツマイスターAGはSチューブを搭載した大型ダブルピストンポンプを開発しました。 これらは、80mmの骨材の入ったヘドロも圧送することが出来ます。
一台で 1300 m3/hを圧送出来ます
打設船「第七七扇栄」の船底には2台の KOS25200と1台のKOS25100 が設置されています。
KOS25100 の最大吐出量は220 m3/h, KOS25200の最大吐出量は550 m3/h なので、この打設船の 合計最大吐出量は1300 m3/h となります。
KOS25100 は補助用の機械なので、通常は稼動していせん。 浚渫土砂はバージ船によって名古屋港の近くから埋め立て地域の近くに停泊しているプラント船まで運ばれます。
そのバージ船は2000m3から3000m3運ぶことが出来ます。 この土はほとんどがヘドロです。 砂はほとんど入っていません。 この土には1m3に対して50 kg のセメントがプラント船の中で添加されます。 それからその土はエアによって1000m3/h送ることの出来るプラント船により打設船「第七七扇栄」へ送られます。 打設船「第七七扇栄」とプラント船は管径760mm、長さ1500mmの配管によって繋がっています。 そしてその土はKOS25200のホッパに落とされブームの先から海の底に落とされます。 2台のKOS25200は1日に10,000m3の土を圧送しています。 圧送物の硬さはフロー値によって計測します。
中部国際空港浚渫埋め立て工法採用の経緯
この空港の造成は、山土による乾燥(ドライ) 埋立て工法と浚渫土による埋立て工法の2工法で施工中です。 山土による埋立て工法は、山の開発で環境を破壊すること、 搬出設備に費用が、掛かる事等の難点がありました。 また、以前から名古屋港の主要航路の浚渫が土砂の 搬出先が無く、浚渫出来ない状況下にあった。 上記の理由により、浚渫土砂を改良して埋立て土とし、 有効利用することで、採用が決まりました。
75万m3ノントラブル
これらの機械は、2001年6月の10日から10月31日現在までに、延べ120日間、1440時間、稼動しています。 これらの機械は既に合計75万m3の圧送物を圧送しています。KOS25200,1台で30万m3を圧送しました。 しかし、現在までに、工事をストップさせるようなトラブルはありません。 9月に点検したところ、主要磨耗部品である、ウェアープレートとウェアーリングは写真の通りほとんど磨耗していません。 コンクリートシリンダーは新品と変わらないくらい磨耗していませんでした。 ピストンシールには少しキズが付いていましたが、まだ使用範囲内でした。 我々の想像よりはるかによい結果が得られました。 メインポンプの圧力は90から100bar程度です。 よって圧送前面圧は14から17barです。 ポンプは通常80%の能力で稼動しています。